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富士康、給与アップで1割超の減益も


ニュース 電子 作成日:2010年6月1日_記事番号:T00023106

富士康、給与アップで1割超の減益も

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)が、従業員の相次ぐ自殺を受けて給与の2割引き上げを決定したことに対し、花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ)は、同社利益が4半期当たり10~12%減少するとの見通しを示した。1日付経済日報が伝えた。

 富士康の劉坤向広報担当が中国紙「第一財経日報」に明らかにしたところによると、富士康は中国の全工場で満1年以上勤続の従業員について、基本給20%を引き上げる。経済日報によると、対象となる従業員は約20万人で、1カ月当たり基本給が4億2,000万人民元増加、残業代を合わせると8億~9億人民元(約107億~120億円)のコスト増となる見込みだ。

 なお経済日報は、富士康の2009年の黒字達成は、人件費の抑制が大きなポイントだったと指摘している。2009年末時点の同社従業員は11万8,700人で前年比9.7%増加したのに対し、人件費は4億8,500万米ドルと同27.8%減少していた。