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作成日：2010年6月4日_記事番号：T00023178
裕民航運、３〜５年内に船舶倍増へ
ばら積み運輸台湾最大手、裕民航運の徐旭東董事長は３日、今後３～５年間で保有船舶数倍増を目指し、建造後５年以内の中古船購入、企業買収、中国船会社との戦略提携などを検討すると表明した。４日付工商時報が報じた。
裕民の王書吉総経理は、現在ばら積み船には供給過剰圧力がかかっているが、需要は依然強く、港湾では船混み問題も発生している状況だと指摘。2013年には需給バランスが均衡に向かい、新たな好景気の波が訪れるとの見通しを示した。
その上で王総経理は、中国では今後10年間は都市開発政策が継続し、鉄鋼製品の強い需要が続くとの見方を示した。現在中国の１人当たり鉄鋼需要は年間300キログラム（kg）で、韓国の同1,000kgを大きく下回り、中国市場の成長の可能性を示すと指摘した。またインドも１人当たり鉄鋼需要は同200kgで、ばら積み運輸市場にとって今後重要な市場となると述べた。
