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作成日：2010年6月8日_記事番号：T00023249
産業用コンピュータの凌華科技、上海張江工場が始動
産業用コンピュータ（ＩＰＣ）の凌華科技（ADLINK）は７日、中国のハイテク産業集積地の一つ、張江高科技園区内で新工場の運営を開始した。今後は新たな受注分についてはすべて同工場で生産を行い、同社売上高を今年度目標の１億2,000万米ドルから、３年以内に2.5倍の３億米ドルまで伸ばしたい考えだ。８日付蘋果日報が伝えた。
張江工場の生産ラインは今年まず２本を設置、将来的には４本まで増設でき、生産額は最高４億5,000万米ドルに達する見込み。劉鈞董事長は「欧米顧客が中国に進出するための懸け橋となる」と抱負を語った。
劉董事長によると中国市場では電子製品製造や医療、軍用規格製品などの用途で需要が強まっているほか、交通や通信分野でも成長が期待できるという。
中国では高速鉄道や都市交通システム（ＭＲＴ）の整備が急速に進んでおり、同社は既に、広州のＭＲＴ向けに自動列車制御装置を出荷している。また中国は今後２～３年で自国製の高速鉄道システムの開発を計画しており、同社も欧米向けに出荷してきた経験を生かし商機獲得を狙う。
