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作成日：2010年6月9日_記事番号：T00023266
陳前総統、外交機密費横領は無罪
台北地方法院は８日、総統在任中に外交機密費を横領したとして起訴された陳水扁被告に対し、無罪判決を言い渡した。９日付聯合報が伝えた。
陳前総統は、在任中の11回の外国訪問時に支出された外交機密費などから33万米ドルを横領したとして昨年９月に起訴された。問題の機密費は呉淑珍夫人から長男の陳致中氏に送金されたと指摘されたが、台北地方法院は「陳致中氏に送金された資金の出所が外交機密費だとは証明できず、公金横領も証明できない」として、無罪判決を下した。
陳前総統は資金洗浄や収賄など４つの事件で無期懲役の一審判決を受けているが、無罪判決は初めて。陳前総統の資金洗浄や収賄などをめぐる裁判は、11日に台湾高等法院で二審判決が予定されている。
台北地方法院は判決で「今回の判決は外交機密費の横領に関するものにすぎず、その他の事件での潔白を証明するものではない」と付け加えた。
