液晶モニター受託生産分野の世界最大手で中国に拠点を置く台湾系、冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）は８日、自社ブランド「ＡＯＣ」を分社化し、来年下半期に香港株式市場に上場させる計画を明らかにした。９日付経済日報が伝えた。
禚春磊ＡＯＣアジア太平洋・中東・アフリカ販売事業部総経理によると、ＡＯＣブランド液晶モニターの今年の出荷目標は1,500万台。同社の液晶モニター出荷全体（5,000万台以上）の30％に満たず、成長の余地は大きいと好感している。液晶テレビ出荷目標は500万台だ。
禚総経理は、ＡＯＣが中国やブラジル、インドなど新興市場にとどまらない、世界的なブランドに育っていると指摘。台湾でも液晶モニターだけでなく、来年にも液晶テレビを展開したい方針を示した。
なお、中国市場で液晶モニターの販売実績が予想を下回り、在庫水準が上昇しているとの懸念について禚総経理は、「３月から値下げで販売促進を実施し、６月に適正水準に戻った」と語った。
