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作成日：2010年6月10日_記事番号：T00023320
ＮＯＲ型フラッシュ供給不足、４割Ｑ３も値上げへ＝マクロニクス
半導体メモリー大手、旺宏電子（マクロニクス・インターナショナル）の呉敏求董事長は９日の株主総会で、ＮＯＲ型フラッシュメモリーは顧客の需要の６割しか満たせておらず、供給不足４割が第３四半期まで続く見通しだとして、同期に再値上げすると表明した。値上げは第１、第２四半期に続くもので、３四半期連続となれば、価格上昇の起こりにくい同製品にとしては極めて異例の事態だ。10日付工商時報が伝えた。
呉董事長は、欧州の信用不安と大幅なユーロ安が一部顧客の業績に打撃を与えているが、ＮＯＲ型の供給不足は第４四半期まで続くとみている。
また同社は同日、自動車向けＮＯＲ型フラッシュメモリーへの参入計画を示した。容量64MB（メガバイト）以下をターゲットとし、早ければ来年の売上高への貢献を見込む。
さらに、来年からＮＡＮＤ型フラッシュメモリーにも参入する計画だ。当初は製造プロセス75ナノメートルを中心とし、その後57ナノプロセスに移行する予定だ。容量512MB～２GB（ギガバイト）のハイエンド市場を狙い、来年下半期からの売上貢献を期待している。
