鴻海精密工業が10日発表した５月売上高は、前月比6.1％増、前年同月比78.1％増の1,632億2,600万台湾元（約4,580億円）で、過去最高だった2008年10月の1,693億7,900万元に次ぐ高い数値となった。証券会社は増収要因について、米アップルのタブレット型パソコン「ｉＰａｄ」や次世代携帯電話「iPhone 4」など消費者向け製品の受注が引き続き好調なことに加え、夏休みを控えてゲーム機需要がハイシーズンに入ったこと、買収したソニーの液晶テレビ工場での生産が好調なことを挙げている。11日付経済日報が報じた。
なお１～５月の同社売上高は、前年同期比57.71％増の7,318億9,300万元だった。
鴻海科技集団（フォックスコン）は５月、傘下の富士康国際（ＦＩＨ）で従業員の自殺が相次ぎ、大きな社会的注目を集めたが、鴻海の出荷状況に影響が出なかったことが裏付けられた。郭台銘同社董事長は今後の展望について、「非常に自信がある。必ず過去最高売上高を更新するだろう」と発言した。
