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作成日：2010年6月14日_記事番号：T00023373
エイサー・ＡＳＵＳ・ＭＳＩ、欧州向けＰＣのＱ３値上げ確定
欧州での信用不安とユーロ急落を受け、宏碁（エイサー）、華碩電脳（ＡＳＵＳ）、微星科技（ＭＳＩ）の台湾パソコンブランド３社は、第３四半期に欧州向け製品の一部での値上げ実施を確定したもようだ。14日付電子時報が報じた。
エイサーは既に４月、出荷量および在庫水準の管理をより厳格化することを対策としているが、王振堂董事長はこのほど「欧州向け製品価格の値上げは早ければ早いほど良い」と表明した。また、ＭＳＩの徐祥董事長も欧州向けについて、第３四半期はコストを反映して10～20％の値上げ、またはメモリーや中央処理装置（ＣＰＵ）のグレードを下げるなど製品規格の調整を行う必要があると発言している。
ＡＳＵＳの沈振来執行長（ＣＥＯ）も、ユーロ相場変動の影響が比較的大きいのは第３四半期と指摘。販売価格が599ユーロ（約６万6,500円）の主流機種は既に利益率が悪化しており、出荷しても利益は出ていないと語った。第３四半期の値上げについてはエイサーの動きに追随するとみられるが、同時に出荷する機種や製品規格の調整をさらに進め、利益の確保に努める考えだ。
