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作成日：2010年6月15日_記事番号：T00023409
フォックスリンク、受注価格10％値上げ
鴻海集団傘下の正イ精密工業（フォックスリンク、イは山の下に威）は14日、コスト上昇を反映し、第２四半期から受注価格を約10％引き上げたことを明らかにした。同社の郭台強董事長は「部品の値上がりが始まったためだ」と理由を説明した。背景には生産拠点である中国での人件費上昇があるとみられる。15日付工商時報が伝えた。
郭董事長は「（中国での）基本給上昇はしばらくは痛みを伴うが、長期的には自動化や商品構成の見直しで付加価値を高めたり、生産拠点を内陸部に移転するなどして、コストへの影響を抑えたい」と述べた。
その一環として、同社は1,000万～2,000万米ドルを投資し、内陸部に工場を設置する計画で、建設地としては江西省、安徽省が候補に挙がっている。
郭董事長は今年、20～25％の増収、10～15％の増益に取り組む姿勢を示した。それに基づけば、同社の予想業績は売上高が505億～520億台湾元（約1,430億円～1,475億円）、利益が15億～16億元となる。
