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作成日：2010年6月17日_記事番号：T00023435
コンパルの中国昆山工場、賃上げ実施へ
鴻海科技集団（フォックスコン）が中国の従業員に対する大幅な賃上げを発表したことを機に、同市場で人件費上昇の動きが出る中、ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）の陳瑞聡総経理は、「現在、昆山工場（江蘇省）での賃上げを検討している」と発言した。ただ「上げ幅は鴻海同様とはいかず、小幅なものになる」と強調した。16日付蘋果日報が報じた。
ノートＰＣ受託業界は下半期、人件費上昇に加え、部品価格上昇や欧州市場の不安定な需要などの問題に直面するとみられるが、陳総経理は「８～９月から業績は上向き、第３四半期出荷は５～10％成長する」と依然楽観的な見通しを示した。
部品価格上昇について陳総経理は、４～５月と値上がりしたプリント基板（ＰＣＢ）以外は制御可能な範囲内にあると語った。一方、ノートＰＣ受託価格の引き上げについては「年内の値上げはない」としたものの、「部品価格の上昇傾向を止めることはできない。顧客は全体状況を知るべきだ」と警告した。
