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作成日：2010年6月21日_記事番号：T00023498
メディアテック、上海華芯に出資
携帯電話向けＩＣ設計大手の聯発科技（メディアテック）は18日、子会社のゲインテックを通じて、中国のベンチャー投資会社、上海華芯半導体創業投資企業（旧上海華登半導体産業創業投資企業）に750万米ドルを投資すると発表した。19日付経済日報などが伝えた。
これに先立ち、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）も子会社のＴＳＭＣパートナーズを通じ、上海華芯に500万米ドルを出資している。メディアテックは、ＴＳＭＣと並んで出資を決めたことについて、「ベンチャー投資会社の株主は幅広く、特別な意味はない」と説明しているが、証券業界では、メディアテックとＴＳＭＣが提携し、スマートフォンの低価格化に対応していく布石ではないかとの見方が浮上している。
メディアテックの蔡明介董事長は、スマートフォンの価格が今後100米ドル以下まで低下すると予測している。こうした中、メディアテックとＴＳＭＣは上海華芯を通じて中国のＩＣ設計企業に投資を行い、サプライチェーンや顧客の確保を進める狙いとみられる。
