鉄筋大手の豊興鋼鉄は21日、鉄スクラップの国際価格下落を受けて、鉄筋の販売価格と鉄スクラップの買取価格を各300台湾元引き下げた。引き下げは６週連続で、鉄筋価格は１トン当たり１万8,200元（約５万2,000円）、鉄スクラップ買取価格は同１万300元となった。形鋼価格は同２万1,100元で据え置いた。22日付蘋果日報が報じた。
欧州の信用不安や中国の不動産価格抑制政策を受けて鉄スクラップの国際価格は下落を続けており、先週は米国の輸出オファー価格が１トン325米ドルまで低下。日本のＨ２製品価格下落もあって、豊興は今週も引き下げを決めた。
今週も鉄スクラップ価格が320米ドルまで下落する予想で、鉄筋価格は１万8,000米ドルへの下落を見込んでいる。ただ同社は底入れは遠くなく、市況回復後は需要に期待が持てるとしている。
