調味料大手、味王の穎川建忠董事長は22日、支出削減に努めると同時に、内外の土地資産の有効活用を進めた結果、今年第１四半期に借入金ゼロの目標を達成したことを明らかにした。23日付工商時報が伝えた。
同社の土地資産は評価額約106億台湾元（約300億円）。5,000坪の三重工場（台北県）の用地については、土地登記の用途変更手続き中で、早ければ来年末から開発を進める。30階建て高層ビルを３棟建設する予定だ。現在建設中の台北都市交通システム（ＭＲＴ）新荘線の駅から500メートルの距離にあり、高い投資利回りが見込めるもようだ。
このほか、ベトナムで取得したホーチミン市の工業用地を、商業・住宅用地に用途変更した上で、開発を計画している。また、ホーチミン市と合弁で設立したSaigon Ve Wong（サイゴン味王）社の持ち株比率を65％から100％に引き上げ、完全子会社化とした。
