経済部統計処が23日発表した５月の工業生産指数（2006年＝100）は前月比2.45％、前年同月比30.67％上昇の124.42ポイント、製造業生産指数は前月比2.53％、前年同月比33.04％上昇の127.63ポイントとなり、ともに３カ月連続で過去最高を更新した。24日付工商時報が伝えた。
製造業のうち、電子部品業は前年同期比47.5％の成長をみせた。米アップルのタブレット型パソコン「ｉＰａｄ」やスマートフォン「iPhone」、電子ブックなどハイテク製品の販売好調による受注増が追い風になった。
また基本金属業は、同26.46％の成長。自動車、機械などの需要が高まったことに加え、政府による公共建設事業や災害復興建設、電子メーカーによる工場建設が増加したことが要因だ。
今後の展望について経済部統計処の黄吉実統計長は、今月末に予定されている海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）署名を受けて、ハイテク産業による設備投資が増加すると予測。さらに今後もハイテク製品の消費の伸びが見込まれることから、６月も製造業界の生産が伸び、第２四半期の工業生産指数は前年同期比約３割の伸びが期待できると語った。
