中台の第５回民間トップ会談（江陳会）の準備会合が24日、台北市内のホテルで開かれ、双方は海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）のアーリーハーベスト（関税の早期引き下げ）対象品目のリストを正式に交換する。土壇場の交渉により、対象品目は上積みが図られ、台湾の対中輸出で540品目（年間貿易額136億米ドル）、中国の対台湾輸出で270品目（同30億米ドル）が対象に含まれる見通しとなった。24日付中国時報が伝えた。
最後まで焦点となった石油化学製品のうち、中国側はポリプロピレン（ＰＰ）の一部を対象品目に含めることに同意した。
台湾側の交渉筋は、中国が東南アジアとの自由貿易協定（ＦＴＡ）で認めたアーリーハーベスト品目は、貿易総額の1.8％にすぎず、工業製品が含まれていないが、ＥＣＦＡでは中台間の貿易総額の15％が対象で、工業製品も含まれていると指摘。その上で、「誠意にあふれ、大きな収穫が得られた」と交渉結果を高く評価した。
