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作成日：2010年6月30日_記事番号：T00023699
ＴＳＭＣ張董事長、「ＳＭＩＣ株売却も」
台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）の張忠謀董事長は29日、経済部投資審議委員会（投審会）から、中国ファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）への間接出資に対する認可を受けたことについて、「政府から恐らく問題ないと聞いていたため、意外な結果ではない」と語った。その上で、「ＳＭＩＣの経営に参画する考えはなく、長期的には取得したＳＭＩＣ株を売却処分する可能性もある」と強調した。30日付工商時報が伝えた。
今回の出資は、ＴＳＭＣが企業秘密の不正取得・使用でＳＭＩＣを提訴した裁判で、ＳＭＩＣによる賠償金２億米ドルの支払い、ＴＳＭＣへの株式８％無償譲渡などを含む和解案に基づくもの。張董事長は「株式８％の譲渡は、現金での支払いに支障があるとしたＳＭＩＣの意向を受け入れたもの」と説明し、同社が要求したものではないと語った。
