ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が７日発表した６月連結売上高は、前月比18.4％減の80億4,900万台湾元（約220億円）で、市場予測の80億～85億元の範囲内だった。第２四半期の連結売上高は、前期比8.38％減の299億6,400万元で、同社が業績説明会で示した予測数値の311億～333億元に届かなかった。８日付工商時報が伝えた。
メディアテックは６月の減収要因について、中国当局が同社がチップを供給するノーブランド携帯電話（通称・山寨機）に対する取り締まりを強化していること、および新興国市場の在庫水準の高まりを挙げている。
今後の売上動向について同社は、７月は６月と同様の市場状況が続くものの、８月には中国市場で10月上旬の国慶節（建国記念日）連休を前に需要が高まるため、売上減少に歯止めがかかるとの見方だ。
なお工商時報は、同社が第４四半期にアンドロイド携帯電話用チップを端末を発売、量産が見込まれることから、６～７月売上高が今年の最低水準となるとみている。
