電動カートなど生産の必翔実業は19日、今月16日に東欧のある国と電気自動車、リチウム電池、電動カートなどの工場を建設する契約を結んだことを明らかにした。具体的な国名は来週明らかにされるもようだが、宇宙航空分野の技術を持つ国とされることから、市場ではロシアとの見方が有力だ。20日付工商時報が報じた。
必翔の蒋清明総経理は、同社のリン酸鉄リチウム電池が以前同国の航空機器に採用され品質を認められた実績があり、そのことが今回の契約に結び付いたと説明した。必翔は今回の工場建設において技術提供の形で３割を出資する。
同社の６月売上高は１億6,200万台湾元（約４億4,000万円）で、２年ぶりの最高となった。証券会社は、同社の今年上半期の純利益は、昨年比倍の3,000万元に達すると予測している。また、傘下のリン酸鉄リチウム電池生産の必電能の今年１～５月の売上高は3,000万元で、昨年通年の水準に達した。
