中国電器（チャイナ・エレクトリック・マニュファクチャリング）の周麗真董事長は22日、中国子会社の東莞冠碩電池を通じて、江蘇省常熟市の常熟経済開発区に高速充電型リン酸鉄リチウム電池生産の新会社「冠碩新能源」を設立し、生産規模５億8,000万アンペア時（Ah）の世界最大級の生産拠点とする計画を明らかにした。東莞冠碩電池は24日に同開発区と投資契約を結ぶ。23日付経済日報が伝えた。
「冠碩新能源」の投資総額は５年以内に２億5,000万米ドル（初期投資9,000万米ドル）で、同開発区ハイテク産業園内の12ヘクタールの土地に、リチウム鉄電池生産ライン32本、電池セル生産ライン80本を設置する。
新工場建設は４期に分けて行われ、第１期で設置する生産ラインはリチウム鉄電池材料用３本、バッテリー用５本。今年末から生産を開始し年産量は3,600万Ahとなる。電池材料や、電気自動車用電池と高速充電スタンドの研究開発（Ｒ＆Ｄ）センターなども併設、また中国科学院や国際研究機関、電気自動車業界との開発提携も行う。
第２期工場は2011年末、３期は12年末までに完成する予定だ。
