台湾高速鉄路（高鉄）は23日、開通以来の累計乗客数が延べ１億人に達することを記念し、８月３日前後となる見通しの１億人目の乗客に１年間乗り放題の自由席乗車券を贈呈すると発表した。前後各１人の乗客にも１カ月乗り放題の自由席乗車券が贈られる。欧晋徳・高鉄董事長は「欧州のユーロスターが５年かかったところを、台湾はわずか３年半で成し遂げられ大変誇りに思う」と語った。24日付蘋果日報が伝えた。
欧高鉄董事長（中）は23日、乗客数500万人目、1000万人目に当たった２人とともに、カウントダウンをスタートさせた（23日＝中央社）
2007年１月５日の開通から今月22日までの累計乗客数は、延べ9,881万5,727人。ただ、高鉄が先月1,600人の市民を対象に初めて行ったアンケート調査では、53％が高鉄に乗車したことがないと回答した。こうした層の搭乗を促すため、高鉄は現在、販売促進および優待企画を考案中だ。
専門家からは、「開通前には１日当たり乗客18万人と予測していたのに対し、実際は同10万人余りにとどまっている。オフシーズンの需要の掘り起こしが必要」、「運賃はまだ手ごろと言えず、検討の余地がある」などの声が聞かれる。
