スマートフォン大手メーカー、宏達国際電子（ＨＴＣ）は29日開催の業績説明会で、第３四半期の出荷台数が前年同期比132％増の650万台、売上高は前期比15.7％増、前年同期比106％増の700億台湾元（約1,900億円）に達し、第２四半期に続いて過去最高を更新するとの予測を示した。同社は出荷拡大に向けて中台で生産能力の増強を図り、第４四半期には月産能力を300万台以上に拡大する計画だ。30日付電子時報が報じた。
ＨＴＣによると、同社はこれまで出荷規模の小ささが潜在的な不安要因となっていたが、今年第２四半期には世界的大手メーカーと肩を並べるまでに成長し、携帯電話の売上高では既にモトローラを超えた。またこれまでは比較的ニッチな市場をターゲットとしており、数少ないヒット製品でも年間出荷が100万台を超えることはなかった。しかし現在は多くのヒット製品を抱え、それぞれが数百万台規模の出荷台数となっている。
こうした状況を受けて同社は生産能力増強を図っており、台湾の桃園工場（月産能力200万台）で拡充を続けるほか、中国上海工場も第３四半期末には同100万台規模に達する予定だ。
