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作成日：2010年8月3日_記事番号：T00024409
ＡＳＥ、ＥＥＭＳシンガポール工場を買収
パッケージング・テスティング（封止・検査）最大手、日月光半導体（ＡＳＥ）は２日、シンガポール子会社を通じ、イタリアに本部を置く同業ＥＥＭＳから6,768万米ドルで同社シンガポール工場を買収する契約を交わしたと発表した。同社はこの買収を通じシンガポール子会社の業務を強化する方針で、年間5,000万米ドルの増収につながると業界で予測している。３日付工商時報が伝えた。
ＥＥＭＳのシンガポール工場（昨年売上高約4,000万米ドル）は、同社アジア事業において蘇州と並ぶ主力工場の地位を占めており、ブロードコムやマイクロン・テクノロジー、南亜科技を主要顧客としている。ＡＳＥはこれら顧客を引き継ぐほか、グローバル・ファウンドリーズ（ＧＦ）シンガポール工場からの受注も目指す構えとみられる。
ＥＥＭＳは、2008年末からの金融危機により05年以来の主要顧客、独キマンダが破綻するなどの影響で財務状況が悪化、今年３月に再建を終えたばかり。
