一獲千金を狙う庶民のささやかな夢、といえば宝くじ。しかしほとんどの人が何度買っても当たらないとぼやく一方で、台湾では月に平均約33人の高額（500万台湾元以上）当せん者が誕生している。一体、宝くじに当選するのはどんな幸運児なのだろうか？

　宝くじ発行機関、台湾彩券が４日に発表した「福の神降臨指数」が、この疑問を解き明かしている。機関が宝くじ業務をスタートさせた2007年以来、10年６月までに誕生した高額当せん者1,414人（うち113人は億万長者、188人は千万長者）の資料を分析。福の神は「台北県在住の40代射手座男性」がお気に入りだという結果が判明した。

　分析によって浮かび上がった高額当せん者の特徴10項目のうち、あなたはいくつ当てはまるだろうか？

　まず、性別は７割が男性（68.6％）で、女性（31.4％）を圧倒。年齢は半数以上（56％）が40～59歳の中年層で、40～49歳が29％と最も多く、30～39歳は21.4％だった。

　星座では射手座（9.9％）がトップで、続いて乙女座と天秤座（9.2％）、獅子座（8.9％）の順。えとで多かったのは、未（ひつじ）年生まれ（10％）で、卯（う）年（9.5％）、辰（たつ）年（8.9％）と続いた。居住地は約４割が北部で、そのうち台北県（22.6％）が最も多く、台北市（16.3％）、桃園県（9.3％）となっている。

　また、高額当せん者の人相を見ると、顔型はたまご型（43.6％）で、濃い眉（53.9％）に二重まぶた（42％）、高い鼻（62.4％）とぶ厚い唇（50.5％）が特徴だ。

　実際に数多くの当せん者と会っている黄志宜・台湾彩券総経理によると、１億元以上の高額当せん者には、共通する特徴があると言う。それは長くて大きな耳たぶ。一般に肉厚の耳たぶは福耳と呼ばれ幸運や財運に恵まれるというが、どうやら本当らしい。

　なお台湾彩券によると、高額当せん者が福祉団体や慈善事業などに寄付した金額は、既に14億6,000万元を超えたという。当選しても独り占めせず、社会のために尽くす姿勢も共通項なのだろうか。