ノートパソコン受託生産大手の広達電脳（クアンタ・コンピュータ）は、７月の欧米および中国市場向け出荷が予想を下回った上、一部顧客が発注量を削減したため、第３四半期出荷目標の前期比10～20％増は達成できないとの見通しを示した。10日付経済日報が報じた。
証券会社は、ヒューレット・パッカード（ＨＰ）からの受注減を指摘。クアンタの同期出荷予測を、従来の前期比10～15％増から、横ばいに下方修正した。
なお、ノートＰＣ受託大手は７月、10％以上の減収が相次いだ。
クアンタの７月連結売上高は前月比14％減、前年同月比39.1％増の861億9,400万台湾元（約2,300億円）だった。ノートＰＣ出荷台数も360万台で、前月比25％の大幅減となった。
仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）の７月連結売上高は、前月比19％減、前年同月比12.0％増の594億7,200万元だった。ノートＰＣ出荷台数は前月比23.8％減の320万台だった。
緯創資通（ウィストロン）の７月連結売上高は、前月比12.8％減、前年同月比0.92％増の489億7,300万元だった。ノートＰＣ出荷台数は220万台だった。
