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作成日：2010年8月19日_記事番号：T00024755
富士康、１年で38万人の人員補充
鴻海科技集団（フォックスコン）傘下の中国・富士康国際（ＦＩＨ）は、今後１年以内に従業員数を現在の92万人から130万人まで増やす計画だ。業務量増加への対応、およびグループ全体で就業時間の短縮を進めることが目的だ。19日付経済日報が報じた。
今年、従業員の連続自殺事件が大きくクローズアップされた富士康は18日、10カ所以上の中国生産拠点で、「珍惜生命、関愛家人（命を大切に、家族に思いやりを）」をテーマにイベントを開催し、約５万人が参加した。
同イベント後に記者会見を開いた程天縦・鴻海集団副総裁は、従業員の自殺防止に向け、就業時間の短縮および賃金の引き上げを行い、さらに勤務シフトを従来の３交代制から２交代制に改めると表明した。これにより、約５割の人員増が必要となる。
程副総裁は、「人件費が増加することは間違いないが、同措置により従業員の流動率が抑えられるため、習熟度が上がり良品率も向上する」として「必ずコストは回収できる」と強調した。
