低価格ノートパソコン（ネットブック）市場で激しい競争を繰り広げてきた宏碁（エイサー）と華碩電脳（ＡＳＵＳ）は今年第４四半期、ともにイタリアの高級スポーツカーメーカーとの提携で高性能の新製品を発売する。両社は「豪華版ネットブック」の投入により、ネットブックの平均価格の引き上げとブランドイメージの向上を図る。24日付電子時報が報じた。
エイサーは2003年からノートＰＣに導入しているフェラーリ公認のデザインを、09年末に11.6インチ型ネットブックにも採用。中央処理装置（ＣＰＵ）にアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）の「Athlon 64 X2 L310」を採用し、デュアルコアを搭載した入門機としてコストパフォーマンスで市場の注目を集めた。さらに今年第４四半期にはＣＰＵとグラフィックチップ（ＧＰＵ）を統合したFusion（フュージョン）プロセッサ、「Ontario」搭載機種を投入するとの観測も出ている。
一方業界関係者によるとＡＳＵＳは、ランボルギーニのデザインを導入した12.1インチ型ネットブック「Eee PC VX6」を価格699米ドルで投入するもようだ。デュアルコアＣＰＵのＡｔｏｍを搭載して、エイサーのフェラーリ機種に対抗する構えとみられる。
