味全食品工業が生産している業務用うま味調味料「味全高鮮味精」（１キログラム入り）の偽物が流通していることが24日までに分かった。同社は昨年の時点で偽造品の流通を把握しながら、消費者に公表しておらず、今後処分の対象となる可能性がある。25日付自由時報が伝えた。
偽物は左。細部まで完璧にコピーしており、味全社員でも見分けがつかないという（24日＝中央社）
台北県政府の消費者保護官は23日、消費者からの通報を受け、土城市内で偽物の疑いのある商品を押収し、同社の霧峰工場（台中県）に鑑定を求めた。その結果、レーザー偽造防止表示が施されていない商品で偽造が確認された。
同社は「偽物が見つかったのは、飲食店向けの業務用製品で、家庭向けの商品には見つかっていない。安心してほしい」と呼び掛けている。
問題となっている商品の包装図案には、白菜およびトマトの２種類があり、「白菜」には500グラム入りと１キログラム入りが存在する。しかし、偽造防止表示は「白菜」の１キログラム入り商品にしか施されていないため、その他の商品は偽造かどうかを見分けるのが困難だという。
