ニュース
鉄鋼・金属
作成日：2010年8月26日_記事番号：T00024901
中鋼が平均5.9％の大幅値下げ、10〜11月台湾市場向け価格
中国鋼鉄（ＣＳＣ）は25日、10～11月の台湾市場向け価格を１トン当たり1,482台湾元（約3,900円）引き下げた。平均下げ幅は予想をやや上回る5.9％で、一部製品は９月分までさかのぼって値下げが適用される。主に中国や日韓から輸入の低価格品に対抗するためで、価格引き下げによりシェア確保を狙う。26日付経済日報などが伝えた。
新価格は１トン当たり、▽熱延製品、２万729元（下げ幅1,132元）▽冷延製品、２万5,073元（同2,648元）▽亜鉛めっきコイル、２万7,700元（同2,500元）▽電磁コイル、２万9,290元（同2,500元）▽鋼板、２万3,898元（同1,817元）▽棒線、２万5,479元（同1,088元）──。
今回の値下げは、川下の期待に合致するものだったが、熱延の新価格１トン当たり615～620米ドルに対し、中鋼の10月コストが640～650米ドルで上回る。中鋼は損失を吸収しなければならず、証券会社によると第４四半期利益が50億元を割り込む見通しだ。ただ一方で、第４四半期のハイシーズン需要が旺盛となれば、早ければ12月にも再び値上げに転じることも予想されている。
