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作成日：2010年8月26日_記事番号：T00024905
ＢＹＤとの企業秘密訴訟、富士康の申し立て棄却
鴻海精密工業系列で中国を拠点に携帯電話を受託生産する富士康国際（ＦＩＨ）とライバルの中国企業、比亜迪（ＢＹＤ）が企業秘密の流出に絡み、互いを提訴している問題で、香港の裁判所は24日、ＢＹＤの提訴に対する富士康の異議申し立てを棄却した。26日付経済日報が中国メディアの報道を引用して伝えた。
富士康は裁判所に対し、「富士康に非合法な形で業務と経済利益を妨害された」とするＢＹＤ側の提訴理由を削除すべきだと主張した。これに対し、裁判所は「削除は認められず、正式な審理で双方が証拠を示すべきだ」として、富士康の申し立てを退けた。
富士康の広報担当者は「ＢＹＤによる中傷は恥ずべきことであり、法的手続きを継続する」と強調した。
両社の対立は2005年にさかのぼる。富士康の多数の幹部がＢＹＤに転職したことが発端となり、富士康側はＢＹＤ側が元幹部に企業秘密の漏えいを迫ったなどとして提訴。これに対し、ＢＹＤは富士康に業務を妨害されたとして逆提訴している。
