ニュース
電子
作成日：2010年8月27日_記事番号：T00024932
ＡＳＵＳのグラフィックカード、ＥＣＳに生産委託か
27日付電子時報によると、華碩電脳（ＡＳＵＳ）は経営分離（スピンオフ）した受託メーカー、和碩聯合科技（ペガトロン）への委託比率引き下げを進めており、これまでペガトロンで生産していたグラフィックカードの一部を、低コストを強みする精英電脳（ＥＣＳ）に委託したもようだ。また、ペガトロンへのマザーボード委託比率は従来の５～６割から５割以下に低下しているという。
業界関係者によると、グラフィックカード受託に当たり、ＥＣＳがＡＳＵＳに提示した価格は、業界での利益水準を下回り損失が出る可能性もあるという。自社ブランド事業で予期していた業績を上げられていないＥＣＳは、再度受託事業に重点を置くため、受注規模を拡大したい考えとみられる。
一方ＡＳＵＳは、ライバルでもあるＥＣＳの自社ブランド製品が、脅威とはならないと判断して委託を決定したもようだが、市場でミドル・ハイエンドのイメージを確立しているＡＳＵＳ製品を、ロー・ミドルエンドのイメージを持つＥＣＳが受託生産することで、ＡＳＵＳ製品に対する消費者の信頼感に影響するとの懸念も出ている。
