台塑集団（台湾プラスチックグループ）上場10社の上半期純利益は、合計819億8,400万台湾元（約2,200億円）で、景気が低迷していた前年同期と比べると870.00％増の大幅成長だった。31日付工商時報が報じた。
台湾塑膠工業（フォルモサ・プラスチックス）の上半期純利益は、前年同期比87.95％増の199億8,500万元だった。同社は、世界的な景気回復と、原油、エチレン、プロピレン価格の上昇で、石化製品価格が昨年より上昇したためと説明。米国や中国工場の収益も貢献した。
台塑以外の台プラグループ主要４社は、▽台湾化学繊維（フォルモサ・ケミカルズ＆ファイバー）、224億3,500万元（同155.00％増）▽台塑石化（フォルモサ・ペトロケミカル）、212億1,300万元（同36.30％増）▽南亜塑膠工業（南亜プラスチック）、204億7,900万元（同872.00％増）──だった。
一方、同グループＤＲＡＭ大手の南亜科技は26億4,900万元の損失、華亜科技（イノテラ・メモリーズ）も33億7,100万元の損失で、上場10社のうち２社のみ赤字となった。
