三陽工業（ＳＹＭ）は30日、黄光武総経理が高級顧問に転任し、同社が出資する廈門金龍聯合汽車工業の元総経理で、今年初めに同社を退職した江世煌氏を新総経理に迎えたと発表した。同人事は27日の董事会で決議され、即日発令されていた。31日付工商時報が報じた。
ＳＹＭ主管によると、現在62歳の江世煌・新総経理は、中原大学工業工程管理系を卒業後、1979年に同社に一般の従業員として入社。課長、バイク工場長、自動車工場長、中国・廈杏摩托（ＳＹＭチャイナ、福建省アモイ市）総経理を歴任し、その後2004年から今年初めまで廈門金龍聯合汽車で総経理を務めた。ＳＹＭ総経理就任で、同社にさらなる発展をもたらすことが期待されている。
なお、退任した黄光武・前総経理は８年の在任期間中、提携ブランドをホンダから韓国・現代自動車に切り替えたことによる低迷期を乗り切り、今年上半期の大幅成長につなげたとして、黄世恵董事長をはじめとする董事会から高い評価を受けており、同社主管は「実績を挙げての引退と言える」と語った。
