ノートパソコン受託生産大手の広達電脳（クアンタ・コンピュータ）が、台北県林口郷の本社向かいの建物に生産ライン４本を新設し、ハイエンド情報家電を生産する方針を固めたことが分かった。31日付蘋果日報が消息筋情報として伝えた。
同社が台湾に生産ラインを設置するのは、2003年に中国に生産拠点を移して以来初めてとなる。ただ、梁次震副董事長は「まだ検討中だ」として、詳細に関する言及を避けた。
林口本社向かいでは、過去にサーバーや携帯電話端末などを生産していたが、最近は生産を休止していた。
業界では、同社の松江工場（上海市）と常熟工場（江蘇省）がフル稼働状態となり、需要に対応できないため、台湾への生産ライン設置を決めたとの観測が流れている。
特に常熟工場は、米アップルが９月に発売する携帯メディアプレーヤー「iPod touch（アイポッド・タッチ）」を600万台受注したもようだが、生産が追いつかず、初回出荷分400万台の生産を急いでいるという。
