聯発科技（メディアテック）は２日、中興通訊（ＺＴＥ）、中国移動通信（チャイナ・モバイル）などと中国市場でテレビ付き携帯電話分野での戦略提携関係を結んだと発表した。３日付経済日報が伝えた。
戦略提携はＺＴＥによるテレビ付き携帯電話「悦匯」の５機種発表会見で明らかにされた。中国の携帯端末向けテレビ放送はTD－CMMB方式と呼ばれる独自規格を採用している。メディアテックは中国移動との提携を足場として、テレビ付き携帯電話向けチップの販路拡大を図りたい構えだ。
メディアテックは、TD－CMMB方式の専用チップのほか、アナログ放送受信用のチップ「MT5192」も量産している。
中国の携帯端末向けテレビ放送は、課金方式が取られているため、普及が遅れている。ただ、市場関係者は、ＺＴＥや中国移動などＴＤ陣営の提携で、今後は課金方式の見直しも見込まれ、需要が上向くと期待している。
