液晶パネル大手、友達光電（ＡＵＯ）の８月連結売上高は、前月比12％増、前年同期比15.5％増の435億4,500万台湾元（約1,141億円）だった。減産により前月比２けた減収（10.9％減）となった７月から増収に転じ、市場予測を上回る成長をみせた。８日付経済日報が伝えた。
同社の８月増収は、発光ダイオード（ＬＥＤ）バックライト採用の液晶テレビ用パネルの需要が好調だったことが最大の要因。液晶テレビ用パネルは同社売上高の５～６割を占めており、３Ｄ（３次元）映像対応テレビなど新製品の相次ぐ発売が好材料になっている。同社の８月の大型パネルの出荷枚数は、前月比7.1％増の991万枚だった。同社は第３四半期のパネル出荷枚数を、前期比５～９％増と予想している。
ＪＰモルガン証券は下落が続いているパネル価格について、今月から下落幅が緩やかになっていると指摘。各社が減産を続けていることに加えて、10月の中国・国慶節（建国記念日）連休による需要増により、間もなく反発すると予測している。
