自動車大手、裕隆汽車集団の陳国栄総経理はこのほど、中国浙江省杭州市に中国の東風汽車と設立した合弁会社「東風裕隆汽車」で来年第１四半期、傘下の自社ブランド「LUXGEN（納智捷）」車のうち、まずスポーツ多目的車（ＳＵＶ）の生産を開始すると表明。第２四半期に発売し、同国市場に正式参入を果たす見通しだ。なお東風裕隆は今後、中国で60〜100のディーラーと販売契約を結ぶ計画だ。27日付経済日報などが報じた。
裕隆と東風汽車は29日に東風裕隆設立の共同発表を予定しており、裕隆の厳凱泰執行長（ＣＥＯ）は26日、同発表会に出席するため北京に出発した。
杭州市には14社の台湾協力メーカーが進出を計画しており、今後一大自動車生産拠点が形成される見通しだ。
14社の投資額は１社当たり少なくとも１億台湾元元（約２億6,800万円）を上回り、さらに裕隆が昨年８月に設立したLUXGENの部品メーカーへの投資5,000万米ドル、東風裕隆がこれまで同市で投じた72億元を加えると、杭州拠点の構築には100億元を超える資金が投入されることになる。
