ニュース 電子 作成日:2010年9月30日_記事番号:T00025608
円高が続く中、積層セラミックコンデンサ(MLCC)世界最大手、村田製作所がこのほど、今後2年半で日本国内の非正規社員4,500人のうち3,000人を削減し、中国やタイなどに生産を移転して海外生産比率を30%に倍増させる方針を示したことに関連し、台湾の受動部品大手の国巨(ヤゲオ)、華新科技(ウォルシン・テクノロジー)、禾伸堂企業(ホーリーストーン・エンタープライズ)などの受注が増えると期待が高まっている。30日付蘋果日報などが報じた。
ウォルシンの蔡聡麟総経理は、村田が中国での生産を増やすとすれば、日本と同水準の品質を保てるかが課題となり、移行期に村田の生産能力が不足することは必至だと指摘。その場合、台湾メーカーによる受注獲得のチャンスが生まれると好感している。
一方ヤゲオは、村田の人員削減は金融危機以降で最大規模となるが減産するわけではなく、中国など人件費の安い地域に生産を移すことになれば、業界全体が供給過剰に陥る懸念もあると指摘した。
村田のMLCC月産能力は前年比100億個増の600億個で、2位の韓国セムコは410億個。これに対し台湾勢はヤゲオが275億個、ウォルシンが210億個で後を追っている。
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