行政院大陸委員会（陸委会）はこのほど、自由貿易港区の関連事業に従事する中国人ビジネス客の入境を大幅に緩和する方針に同意した。中国企業の幹部や専門技術者に１回の申請で複数回の入境を認めるほか、企業が招請できる中国人ビジネス客の数を倍増させる。12日付工商時報が伝えた。
今回の規制緩和方針で、中国人ビジネス客の招請上限は、年商1,000万台湾元（約2,600万円）以上１億元以下の企業で現在の年間延べ200人が400人に、１億元以上の企業で400人から800人に緩和される。内政部による行政命令の改正を経て、早ければ年内にも実施される。
行政院は先ごろ、関係官庁による会合で、中国人ビジネス客の入境規制緩和が企業誘致に有利な効果をもたらすとの認識で一致していた。
現在、複数回の入境許可は、年商１億元以上の企業による招請か、入境者が海外在住の中国人であることが条件となっていた。今後は多国籍企業の中国人社員が台湾で研修などを受ける際にも複数回の入境許可を出す方向で検討する。
