鴻海精密工業の８月の売上高は前月比3.9％、前年同期比40.5％成長の1,003億6,700万台湾元（約3,436億円）に達し２カ月連続で過去最高を更新した。これにより鴻海は、台湾で初めて単月売上高1,000億元を突破した企業となった。今年８月までの累計売上高も前年同期比41.18％増の7,075億8,700万元となり、通年で１兆元を突破しそうな勢いだ。11日付経済日報が報じた。
ＩＴ（情報技術）産業のハイシーズン突入と米マイクロソフトのウィンドウズ・ビスタ発売が相乗効果を生み出したこと、アップルのiPhone関連の受注などが生産ライン稼働率を引き上げ、７、８月の売り上げを伸ばしたとみられる。
なお、郭台銘同社董事長は10日までに、上海市で最も発展が著しい浦東地区の陸家嘴金融開発区に世界本部を建設する構想を自ら明らかにした。上海への本部設置構想は今年初めから伝えられていたが、郭董事長本人が認めた形だ。予定地は目抜き通りの浜江大道沿いで、建築面積は５万平方メートル。郭董事長自身はしばしば上海を訪れて、設計を指揮するなどしているという。
