総合商社の三商行（マーキュリーズ）は14日の董事会で、米台合弁の生命保険会社、三商美邦人寿保険（マスミューチャル・マーキュリーズ・ライフ）に対する米マスミューチュアルの持ち株27.93％を6,802万米ドルで取得することを決議した。15日付経済日報が伝えた。
マスミューチュアルは金融危機後の経営戦略見直しの一環で、三商美邦人寿を手放すことを決め、三商行は優先購入権を行使した。三商行は三商美邦人寿に対する持ち株比率を55.38％に高め、経営権を掌握する。今後は株式上場や海外への投資拡大を目指す方針だ。
業界関係者は、１株当たりの取得価格が7.54台湾元（約20円）で、三商美邦人寿の１株当たり純資産（15～16元）に比べ割安で、三商行にとっては有利な条件だったと指摘した。三商美邦人寿は直近３年で平均26億元の黒字を計上している。
