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作成日：2010年10月15日_記事番号：T00025917
人民元建て保険、違法ながら人気に
中国の保険会社による人民元建ての保険商品が台湾で一部の業者によって販売され、既に富裕層の間で密かな人気となっているもようだ。しかし、人民元建ての保険の販売は開放されておらず違法で、陳裕璋・行政院金融監督管理委員会（金管会）主任委員は14日立法院で、販売業者の取り締まりに力を入れると表明し、消費者には購入しないよう呼び掛けた。15日付自由時報が報じた。
この問題を質問した盧秀燕立法委員（国民党）によると、一部の業者は人民元建ての保険を「台湾の商品よりも利率が良い上、満期保険金は人民元で受け取れるため、人民元の上昇で為替差益も期待できる」などと勧誘しているという。
これに対し陳主委は、「違法販売のため問題が起きても金管会はタッチできない」と述べ、トラブルの際に消費者の権利が守られる保証はないと強調した。
新光人寿保険や国泰人寿保険（キャセイライフ）、台湾人寿保険など大手生保は既に中国に現地企業との合弁の形で進出しており、台湾の消費者はこれらの企業を通じて現地で中国の保険を購入できる。各社は「購入したい場合は中国に行くべき」と話している。
