貨物フォワーダーの台驊国際（ＴＨＩ）と台湾空運運輸事業（タイワン・エクスプレス）は18日、経営統合する方針を明らかにした。双方のブランドを今後も使用し、物流企業グループとしての発展を目指す。19日付工商時報が伝えた。
固く握手を交わす顔益財ＴＨＩ董事長（左）と許旭輝台湾空運董事長（右）（18日＝中央社）
ＴＨＩは台湾空運の全株式を５億台湾元（約13億円）で取得する。台湾空運の経営陣は株式交換でＴＨＩの株式の約30％を取得する。ＴＨＩは経営統合を受け、来年にも100億元の売り上げを目指す。このほか、陸運、倉庫分野でさらに合併・買収を模索していく。
ＴＨＩは海運貨物が主力で、航空貨物は売上高の15％を占めるにすぎない。台湾空運は中台間やアジア路線での航空貨物を扱っており、電子業界を主要顧客としている。海運と空運がそれぞれ強みの両社による経営統合は相互補完的で、ＴＨＩは来年にも航空貨物による売上比率を30％に引き上げたい構えだ。
