ベルギーの研究機関、インターユニバーシティ・マイクロエレクトロニクス・センター（ＩＭＥＣ）は20日、アジア・太平洋地域で初となる研究・開発（Ｒ＆Ｄ）センター、「ＩＭＥＣ台湾イノベーション・センター（ＩＴＩＣ）」を設立することで経済部技術処と投資意向書を締結した。費用１億5,000万台湾元（約４億円）のうち、技術処が３割程度を補助するとみられる。ＩＭＥＣは３年以内に台湾で40人のＲ＆Ｄ人材を採用し、台湾企業と協力して研究に取り組む考えだ。21日付工商時報が伝えた。
来台したリュック・バンデンホッフＩＭＥＣ総裁（左）は、台湾でのＲ＆Ｄセンター設立について、大規模な半導体生産能力を好感したためと説明した（20日＝中央社）
ＩＭＥＣの台湾法人、台湾愛美科（ＩＭＥＣ台湾）の呉祥偉総経理は、▽電子設計▽電子部品に関する技術とソリューション▽医療電子▽ＭＥＭＳ（微小機械電子システム）やエコ・省エネ関連のエレクトロニクス──の４分野の研究を重点的に進める方針を示した。
ＩＭＥＣはこれまで、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）や聯華電子（ＵＭＣ）、聯発科技（メディアテック）、力晶科技（パワーチップ・テクノロジー）などと技術開発で協力を行っている。
