店頭上場の金型・電子部品メーカー、宏易精密工業は24日、第３四半期の決算書類を期限の11月１日までに提出できない見通しとなったため、株式売買が早ければ同３日にも停止されると発表した。25日付経済日報が伝えた。
同社では董事長交代、会計士契約の終了に加え、監察人（監事）が会社の背任行為を指摘するなど、不安定な経営が続いていた。監察人は先ごろ、同社幹部の不明朗な報酬などについて、新聞に告発広告を掲載していた。
同社は決算発表の遅れについて、発光ダイオード（ＬＥＤ）関連の子会社の円城科技（サークルシティー・テクノロジー）が決算資料を提出できず、連結決算を作成できないためと説明した。
難航している経営陣人事に関しては、同５日に臨時株主総会を開き、改選を行うとした。
