宏碁（エイサー）の王振堂董事長は29日、来年の同社ノートパソコン出荷台数について、今年比25％増で5,000万台を突破するとの見通しを示し、「ヒューレット・パッカード（ＨＰ）を抜き世界首位に躍進するチャンスもある」と抱負を述べた。通年売上高は10～15％成長を目指す。30日付経済日報が伝えた。
米アップルのタブレットＰＣ「ｉＰａｄ」が低価格ノートＰＣ（ネットブック）市場を侵食しているとの見方について王董事長は、「ダメージを受ける可能性もあるが、各種新製品が登場することで、さまざまな需要や商機が生まれる」と語り、ノートＰＣ市場を悲観する必要はないと強調した。また、今後１年間のノートＰＣ価格は横ばいが続くと予想、同社の平均販売価格（ＡＳＰ）も部品価格の下落とコスト管理により安定すると語った。
また同社今後、ソフトウエアおよびサービス面を強化する方針で、来年第１四半期から、あらゆるエイサー製品を連結する独自のプラットフォーム「Acer clear.fi」を、すべての新製品に搭載する計画だ。
