米ヒューレット・パッカード（ＨＰ）に続き、宏碁（エイサー）が３日、中国・重慶市に新た経営本部およびノートパソコンの生産拠点を設けると発表したが、８日付工商時報によると、華碩電脳（ＡＳＵＳ）も進出を強く働き掛けられており、このほど来台して同社幹部と面会した重慶市政府関係者が、優遇条件を提示した上で、中国第２の経営本部の設置を求めたという。ＡＳＵＳは「慎重に検討中で年末か来年初めに確定する」とコメントしている。
情報筋によると、ＡＳＵＳの中国西部進出は、中国市場での展開上のメリットだけでなく、世界展開を考慮しても必須であるため、決定は時間の問題だ。
ＡＳＵＳの計画では、既存の受注は依然上海の拠点で生産を担い、重慶では今後増える新規受注を、現地に進出する受託メーカーを通じて生産する構えとされる。
なお、ＡＳＵＳから経営分離（スピンオフ）し、現在も同社がノートＰＣ生産の50％を委託する和碩聯合科技（ペガトロン）も重慶に進出する可能性が高いとみられる。
