ＩＣ設計大手の聯発科技（メディアテック）は15日、中国四川省成都市に設立した子会社「聯發芯軟体設計（成都）有限公司」が正式に操業を開始したと発表した。16日付工商時報が伝えた。
同社の蔡明介董事長は「成都はメディアテックのシステム開発チームに欠かせない拠点となり、将来的に新製品の研究開発（Ｒ＆Ｄ）を担うことになる」と述べた。
同子会社は成都高新技術産業開発区天府軟体園（ソフトウエアパーク）にあり、中国では北京、上海、深圳、合肥（安徽省）の研究開発拠点に続く５社目の子会社となる。成都への進出は、中国内陸市場への参入を拡大する狙いが読み取れる。
蔡董事長は「成都高新技術産業開発区は既に相当規模のＩＣ産業チェーンが出来上がっており、ＩＣ設計、ウエハー製造、パッケージング・テスティングなどの関連産業の進出が進んでいる」と述べ、今後は成都を研究開発主体の拠点として位置付ける考えを示した。
