三陽工業（ＳＹＭ）は、ヒュンダイのＳＵＶ（スポーツ多目的車）「ｉｘ35」の販売が好調なことから、12月に組み立て能力を月産700台へと約５割増強する。これを受け同社全体の月間販売台数は1,100台近くまで増え、増収増益となると期待される。23日付経済日報が伝えた。
「ｉｘ35」は世界各地で人気で、エンジンなど重要部品が供給不足となり、ＳＹＭでの組み立て能力はこれまで月産400台程度に抑えられていた。ヒュンダイとの交渉でこのほど部品供給量拡大が実現し、組み立て能力が大幅に向上する見通しとなった。
同社はさらに、ヒュンダイのクロスオーバーＳＵＶ「サンタフェ」新モデルを投入する予定だったが、発売前から受注が殺到し、既に今年の割当台数を超えたことから、発売時期を来年第１四半期に延期することを決定した。「ｉｘ35」と「サンタフェ」の好調で、ＳＹＭは来年の自動車事業を楽観している。
