市場調査会社、ディスプレイサーチの液晶パネルオファー価格に関する最新調査によると、11月下旬の液晶テレビ用パネル価格は依然として下落傾向にあることが明らかになった。特に発光ダイオード（ＬＥＤ）を光源とする機種で主力の40～42インチでは345米ドルと、下落幅が約３％（12米ドル）に達した。なお、在庫圧力が高まるブランドメーカーが今後、販売促進のため値下げを行う一方で、パネルメーカーに対しさらなる値下げを要求するとみられ、パネル価格は今期中は下落圧力をぬぐえない見通しだ。23日付工商時報が伝えた。
ディスプレイサーチによると、テレビブランドのパネル在庫水準の高まりは、中国・国慶節（建国記念日）連休を経てかなり緩和されたものの、北米市場など主要市場ではまだ本格的な販促シーズンが到来していないため、現在のところ需要に目立った改善はみられないという。
ただ、11月下旬の液晶テレビ用パネル価格下落幅は、26インチで0.1％、32、37、46インチで１％と、前期より縮小している。
