桃園県龍潭郷の工業用地不正売買をめぐる収賄などで有罪と服役が確定した陳水扁前総統の「入獄お別れ会」が24日夜に高雄市で開催され、集まった支持者約1,000人が、陳ファミリーの無実を訴えるためにも、陳前総統の長男で、高雄市議会議員選挙に無所属で立候補している陳致中氏を当選させようと気勢を上げた。25日付中国時報などが報じた。
陳致中氏の選挙対策本部は同集会で、「５万票以上の台湾全土最高得票で当選させる」と気勢を上げた。また参加者からは、「陳致中氏が当選することで民進党の候補者の当選枠が一つ減っても構わない」「（新北市長選に立候補している民進党主席）蔡英文氏の当選よりも重要だ」と陳致中氏を強く支持する声が上がった。さらに、来年は次期立法委員選挙に向けて陳致中氏の妻、黄睿靚氏を擁立しようとの呼び掛けも飛び出した。
陳水扁前総統の母、陳李慎氏（中央前）は「阿扁（前総統の愛称）は金銭を好まず、汚職もしない。阿中（陳致中）まで落選すれば、どうやって生きていけばいいのか」と涙ながらに陳致中氏（左１）支持を訴えた（24日＝中央社）
